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イントロスペクション

1. イントロスペクションとは

イントロスペクション(Token Introspection)は、OAuth2.0やOpenID Connectで発行されたアクセストークンやリフレッシュトークンの有効性や属性情報を、クライアントやリソースサーバが確認するためのAPIエンドポイントです。主にリソースサーバがトークンを受け取った際、そのトークンが有効かつ正規のものであるかを検証する用途で利用されます。


2. シーケンス図


3. 正常系・異常系レスポンス

3.1 トークンが有効な場合(active: true)

{
"active": true,
"scope": "openid profile email",
"client_id": "example-client",
"username": "user1",
"exp": 1712328000,
"iat": 1712324400,
"nbf": 1712324400,
"aud": "api.example.com",
"iss": "https://idp.example.com",
"sub": "user1",
"cnf": {
"x5t#S256": "XXXXXX(証明書サムプリント)"
}
}
  • active: true の場合は、トークンの属性情報(スコープ、クライアントID、ユーザ名、有効期限など)も含めて返却します。
  • mTLS等のsender-constrained access tokenの場合、cnf パラメータも含まれます。

3.2 トークンが無効な場合(active: false)

RFC 7662に準拠し、トークンが無効な場合は以下のレスポンスのみ返却されます:

{
"active": false
}

重要: セキュリティ上の理由から、無効理由の詳細情報は含まれません。これにより、トークン列挙攻撃を防止します。


4. レスポンス属性一覧

パラメータ説明有効時無効時
activebooleanトークンが有効かどうか
scopestringトークン付与時のスコープ×
client_idstring発行元クライアントID×
substringSubject (ユーザID)×
expnumber有効期限(UNIXタイムスタンプ)×
iatnumber発行日時(UNIXタイムスタンプ)×
issstringIssuer×
cnfobjectmTLS等の証明書情報×

○: 返却される ×: 返却されない △: 条件により返却

注意: username, nbf, aud は現在の実装では含まれません。


5. セキュリティ要件

  • クライアント認証必須(不正な照会を防ぐ)
  • active: true のときのみ、必要最小限の情報を返却
  • active: false の場合は、RFC 7662に準拠し詳細情報を含めない(トークン列挙攻撃の防止)

6. よくある質問(FAQ)

  • Q: introspectエンドポイントの利用制限は?
    • A: クライアント認証を通過したリクエストのみ許可します。
  • Q: トークンが失効した場合のレスポンスは?
    • A: 明確なエラー理由を付与して active: false を返します。
  • Q: レスポンスの属性を拡張できますか?
    • A: 実装によっては拡張可能です。必要に応じてご相談ください。

参考: